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余った食材が変身!食材シェアパーティ「サルパ」が話題

余った食材が変身!食材シェアパーティ「サルパ」が話題

家庭で持て余した食材をプロの料理人に即興で調理してもらう「サルベージ・パーティ(サルパ)」が注目を集めています。今回はサルパの考案者である一般社団法人フードサルベージ代表理事の平井巧さんにお話を伺いました。

サルパはフードロス問題に楽しく向き合える場

サルパはフードロス問題に楽しく向き合える場

年間312万トン。これは日本国内でまだ食べられるのに廃棄されてしまう食料のうち、家庭から出されるものの量。食材を無駄にしたくないけれど、使い切れなかったり賞味期限が過ぎてしまったり……という経験のある方は多いのではないでしょうか。このように人が食べるために作られた食料が失われたり、捨てられたりしてしまうことを「フードロス」といいます。

そんな中、家庭で眠っている食材に光を当て、フードロスについて考える機会としても注目されている「サルパ」ことサルベージ・パーティ。今回はサルパ考案者の平井巧(ひらいさとし)さんに、サルパやフードロスへの取り組みについてお話を伺いました。

――フードロス問題に取り組み始めたきっかけは何ですか?

平井さん:飲食店をプロデュースする中で、食べ物の廃棄を目にする機会が多くありました。ある程度は仕方ないと思う一方で、家では人参を1本捨てるにもモヤモヤとした気持ちを抱えていて。そこから本格的にフードロス問題について考え始めました。

――なぜサルパの形式を思いついたのでしょうか?

平井さん:セミナーなどで「世界では1日あたり〇〇トンのゴミが……」と聞いてもピンと来なかったんですね。自分事として捉えるにはあまりにも大きい。そこで、まずはこの問題について友達と話してみようと。持ち寄った食材をプロに調理してもらい、食べながらフードロスについて話すという会を何度か開催しました。それがサルパの原型ですね。

――当時と現在で変わったことはありますか?

平井さん:食材を持ち寄って、シェフが調理した料理をシェアするという基本の形は同じですが、現在は参加者自身が調理するなど、さまざまなワークショップを行うこともあります。みんなで集まって食に向き合い、フードロスについて考えられる場が広義でのサルパといえるかもしれません。

――サルパを行う上で大切にしていることは何でしょう?

平井さん:フードロスの問題は無理なく取り組むことが長続きの秘訣だと考えているので、まずは楽しくポジティブに食と向き合ってもらうことが大切だと考えています。「考えなければならない、捨ててはいけない」と強要するのではなく、サルパはあくまでもきっかけを提供するもの。「楽しい、おいしい、人に話したくなる」と感じられる企画を心掛けています。

メニュー考案に30分。即興ならではの面白さ

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――公認サルベージシェフにはどんな方がいますか?

平井さん:飲食店オーナーや出張料理人、料理学校の講師など10名ほどです。

――お店などでの調理とサルパでは違いがあると思いますが、シェフからの反響はいかがでしょう?

平井さん:サルパでは当日集まった食材からメニューを考えるので、普段の調理とは脳の使い方がまったく違い、刺激的で楽しいと言っていただいています。

シェフが食材を前に30分くらい悩んでいることもあります。限られた条件の中でプロがどう試行錯誤して答えに辿り着くのか。そこにも何かヒントがあると思うので、参加者の方にもその様子を見てもらいます。

――参加者はどのような方が多いですか?

平井さん: 20~30代の方が大半で、8割は女性です。男性もいますが、参加した男性からは「料理が苦手なので参加をためらっていた」という声も。でも料理が得意な参加者ばかりではないし、苦手だからこそ発見できることがあると思います。男性限定のサルパもあるので気軽に参加してほしいですね。

焼きそばがスイーツに!?食材の新しい可能性を知る

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――今までで反響の大きかったメニューは何ですか?

平井さん:『焼きそばのロリポップ』でしょうか。焼きそばの麺をつぶしてひと塊にした生地にコーンを混ぜ、一口サイズに丸めてフライパンで焼く。レモン汁などでアレンジした苺ジャムに乗せたら完成です。

――焼きそばの麺は焼きそばとして使うことしか考えたことがなかったです。

平井さん:意外性はありますが、もとは小麦粉と考えてみると活用範囲が広がりますよね。また、こんにゃくゼリーを野菜と一緒にヨーグルトで和えた「ゼリーのヨーグルトサラダ」というメニューでは、ゼリーが食事の一品に変身しました。食材の新しい可能性を発見できるのがサルパの面白さでもあります。

――参加者からはどのような感想がありますか?

平井さん:「明日から買い物の仕方が変わる」「授業や仕事のプロジェクトとしてフードロスに取り組んでみたい」「友達を誘ってサルパを開催したい」など、サルパをきっかけに自分なりのアクションを始めてみようという声が多くてうれしいですね。

参加して感じたことを身近な人に伝えたり、食材への向き合い方が少し変化したり。最初は小さな円も重なって大きくなれば、家庭でのフードロス解消にもつながるかもしれません。

フードロスをもっと身近な問題として捉えるために

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――今後はどのようなイベントを開催予定ですか?

平井さん:1月13日に開催する「親子でいっしょに!埋立処分場見学会と食品ロスを考えるワークショップ」では、カードゲームなどのワークショップを行った後、バスで中央防波堤埋立処分場をめぐります。1月27日には足立区主催のサルパ(区内在住・在勤者限定)を予定しています。

――では最後に、今後の展望について聞かせてください。

平井さん:今、大学教授や公認会計士の方と一緒に取り組んでいる「フードロスの可視化」を形にしたいですね。例えば、廃棄した食材を金額換算してみる。「あなたの家での食材廃棄量は〇〇円分です」といわれると、身近な問題として捉えやすいのではないかと考えています。

また、サルパの認知度を高めるためにも、企業とのコラボレーション企画などを増やしながら多角的にアプローチしていきたいですね。

難しく考えがちなフードロスの問題ですが、「大切なのは楽しく食に向き合うこと」という平井さんの言葉が印象的でした。楽しみながら、少しだけ視点を変えてみる。一人ひとりのそんな姿勢が、フードロス解消への第一歩なのかもしれません。

一般社団法人フードサルベージ「サルベージ・パーティ」
http://salvageparty.com/

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